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多くの時間をとられる子育て
ストレスの原因は時間がないこと
看護師として仕事を続けていくなかで、子どもが生まれ、そして子育てがはじまります。そうすると、これまで以上に時間がなくなります。子育てには、多くの時間が必要になるからです。
ゆっくりコーヒーを飲む、仕事帰りにコンビニに寄る、ゆっくりネットを見る、雑誌を読む、休日に1人で出かける。今までの日常でできていた何気ないことができなくなり、わずかな自分の時間さえもとれなくなっていきます。生まれて数年は、子ども自身でできることがほとんどありません。どうしても親の手が必要になります。もちろん当然のことなのですが、毎日時間に追われ、余裕のない日々が続くと我慢が積み重なります。それが原因となり、ストレスがだんだんと溜まってくるのです。
子どもとの時間
日々成長していくわが子と過ごす時間は、とても大切なものです。もっと子どもと一緒に過ごす時間を確保したい。そんな気持ちがあるでしょう。それでも看護師の仕事は忙しく、実際にはゆっくりできる時間がないと感じているのです。
仕事の日は、仕事が終わり次第、急いで保育園に迎えに行かないといけません。帰ったら、ご飯の準備をしたり、お風呂に入れたりと息をつく暇がありません。とくに、小さなうちは手もかかるので目が離せません。仕事が休みの日は、普段はできない家庭のことをこなさなければなりません。その上、日々の忙しさからの疲れもあり、なかなか子どもと遊ぶ時間をゆっくりとることができないのです。
そんな日常のなかでは、ついつい「早く」「急いで」と子どもをせかしてしまいます。余裕がないからこそ、子どもは悪くないのにイライラした言動になってしまうのです。子どもと一緒にゆっくりした時間を過ごしたいという気持ちがあっても、家庭と仕事の両立をしていくには、とにかく時間が足りないのです。このことが、ストレスになってしまうこともあるでしょう。
両立に葛藤はつきもの
子育てと仕事の両立をなんとか乗り切った先輩の看護師からも、「子どもとの時間がゆっくりとれないまま、気付けば中学生や高校生、あるいは社会人になっていた」という話をよく耳にします。中学生や高校生くらいになると、親との時間よりも、学校や友達との時間が増えます。そうすると、必然的に子どもとの時間は少なくなります。
子どもが小さい頃は、できないことが多い分、手がかかります。ゆっくり遊ぶというよりは、子どもの成長のために時間を使っている感覚になります。子どもが大きくなってからは、家にいる時間が少なく、結局一緒にいる時間がないのが実情です。成長する過程でやりたいと思っていたことや一緒にしたかったことなどが、結果的にできなかったと思ってしまうのです。
仕事と家庭、子育てを両立しようとすれば、どうしても葛藤はつきものです。体は1つなのに、1人でいくつものことをこなそうとしているのです。子どもを優先したくてもできないこともたくさん存在します。どんなにベテランでも多くの人が抱えている葛藤ではないでしょうか。
子どもは親の姿を見ている
忙しく働き、子どもと関わる時間は少なくても、子どもはきちんと親の姿を見ています。看護師として誇りを持って働く姿は、子どもにもしっかりと映っているはずです。また、時間が限られているからこそ、一緒にいる時間の密度が濃くなるとも言えるでしょう。
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